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ここでは、添削講座の受講「１ヶ月目」と「１年後」の小論文を掲載しております。
どれだけ成長しているか、じっくりと読み比べてください。
※どちらも「近代化」に関係するテーマです。
※全く同じテーマではありませんが、どちらも「近代化」に関係するテーマですので、成長は感じてもらえると思います。（現在のテーマとは異なります）
※高校２年生（受講１ヶ月目）から高校３年生（受講１年後）の男子の小論文です。
※実際の段落構成に関係なく、パソコン上読みやすいように改行しスペースを空けてあります。（お子様および保護者様からの許可を得て掲載させていただいております） |
≪テーマ≫
【私たちの身の回りには物が溢れている。このことについてあなたはどう思いますか。自由に考えを述べなさい。】
わたしたちの身の回りにはたくさんの物があります。パソコンもそうだし携帯電話もそうだと思います。パソコンや携帯電話があれば遠い外国の家族ともメールができるし、携帯電話があれば山とかで遭難したときもすぐに助けることができると思います。他にも友達とケンカしたときなどメールなら解決できることもあります。
（中略）
このようなことができるのは、科学が進歩したおかげです。科学には悪い部分もあるかもしれないけれど、わたしは物と上手に付き合っていきたいと思っています。 |
≪テーマ≫
【文章を読んで答えなさい。日本にとって理想の近代化とはどのようなものだと思いますか。あなたの意見を自由に述べなさい。】
明治初期以降、西洋の文明が日本に入ってきた。洋服や頭髪のスタイルなどの表面的なことはもちろん、政治、思想、風習など精神的な部分も大きく変化した。このような変化によって恩恵を受けた部分もあるだろうが、これらは我が国の固有の文化という礎の上に成り立っているものではない。では、どのような社会体制や思想なら日本にとって望ましいといえるのか考えてみたい。まず近代化というのは、日本固有の文化の発展として受け入れられるものでなくてはならない。
文明開化というのは、一般に封建制度から大きく脱皮した時期と認識されている。政治的には議会制度が徐々に確立され、思想的には自由民権運動の基礎を築いたといってよい。ただ、あらゆる部分で西洋の様式が入り込んだ結果、政治や思想という側面だけでなく国民の生活スタイルまで近代化されることになる。これは、長年の年月をかけて築いてきた日本固有の文化を忘れなければならないことを意味する。
西洋には合理主義的な考えがる。これは西洋にとって文化を築いてきた礎である。日本には、古来より「曖昧」を美徳とする文化がある。それにもかかわらず、あらゆるものを輸入品で埋め尽くす。これでは、人々に馴染まないのは当然のこと。合理主義という思想の元に誕生した西洋化というものを受け入れるには、今までの文化を忘れる他ないのである。このままでは、日本は文化のない国となってしまいかねない。
よって日本にとっての理想の近代化とは、すべて無条件に西洋化するのではなく、まず西洋の歴史的側面を理解すること。その上で、我が国の固有の文化に馴染むものだけを築いていくことだといえる。 |
１年間しっかり学習したことで、かなりレベルアップしていると思います。受講１ヶ月目の文章は、自分の身の回りのことを書いただけで、とても小論文とは言えませんね。小論文というよりも中学生の作文のようなものだと思います。
それに対して、１年後には非常にしっかりした「小論文」を書けていますね。どこが素晴らしいのか説明しておきますね。
１）：４段落構成でしっかり書けている
上手に４段落構成で正しく書けていますね。もう少し３段落で深く掘り下げたいところですが、しっかりと段落構成を守って書けていると思います。
２）：近代化ということについて知識が深い
どれだけ書き方が分かっていても知識がないと書けません。近代化は西洋化ということであり、その西洋には合理主義という思想があるということをしっかりと学べていますね。これは「本質」といえることです。このような本質的なことを理解していくと、どんなテーマでも発想しやすくなります。
※「書き方」「深い知識」「発想」という３つをしっかりとマスターできるようにするのが、５ＳＴＥＰ学習法なのです。 |
 
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